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上流工程の仕事内容とやりがい

上流工程SEに必要な4つのスキルと具体的事例

更新日:

上流工程SEのスキル

上流工程に必要なスキルとは何でしょうか。

ここでは基本的に必要な4つのスキルと、具体的な事例をお伝えしていきます。

まず始めに、実際に上流工程スキルを用いた事例をお話します。

理論よりも、実践的な内容を見るほうがイメージしやすいためです。

具体的事例【要件定義工程のコミュニケーション】

上流工程と聞いて「要件定義」を思い浮かべる人も多くいます。

実際、要件定義は上流工程を代表する仕事で、上流工程のイメージを持つにはちょうどいい事例となります。

以下、私が実際に要件定義で打合せしたときの内容です。

本日は請求書のレイアウト・印字内容の確認を行います。
事前にいただいた請求書と、新パッケージシステムXXXが用意している請求書との対比表をお持ちしました。
ユーザA
(資料を見ながら)課税と非課税の商品が、1つの請求書にまとめて出力されるということですね?
おっしゃるとおりです。課税か非課税かは、請求書明細の「消費税」欄に金額があるかないかで判別できます。
ユーザA
わかりました。1枚の請求書で課税・非課税をまとめてチェックできるので、今より早く作業できそうです。

メモ

要件定義では、現在利用している画面・帳票がどのように変わるか(変わらないか)をユーザと確認することが多くあります。

なお会話に出てきた「課税」は消費税がかかる商品、「非課税」は消費税がかからない(消費税0円)商品を指します。

ユーザB
請求書明細の「商品名」だけど、最大30文字しか出力されないのはちょっと・・・うちは特殊な商品が多いから50文字は欲しいなぁ。
50文字まで出力することは可能です。その場合、フォントサイズを小さくするか、明細行の高さを広げます。
フォントサイズを小さくすると見にくくなるため、明細行の高さを広げましょうか。

(Excelの帳票レイアウトを目の前で変更しながら)このくらいでいかがでしょう。

ユーザB
ちょうどいいですね。そちらでお願いします。
それでは実際に印刷した紙を次回お持ちし、最終確認いただくようにします。

メモ

SEが用意する案では合わない場合、どのように対処するかをユーザと打合せます。

ちなみに、実際に印刷したもので最終確認を取るのは、認識誤りを防ぐためにも重要です。

コミュニケーションスキル

上記はシンプルな事例ですが、上流工程スキルとして必要な要素がいくつか盛り込まれています。

まず「コミュニケーション」、ユーザと受け答えができなければ打合せが成り立ちません。

しかし上流工程SEに必要なコミュニケーションは、雄弁に語る、ユーモアたっぷりに話すことではありません。

聞き上手であること、相手の話をよく聞いて回答するスキルが重要です。

「文字数50文字はほしい」は分かりやすい要望ですが、ユーザは必ずしも要望や質問を適切に伝えられるわけではありません。

相手の話に耳を傾け、ユーザが真に欲しているものは何かを考えることが、上流工程SEのコミュニケーションスキルとして重要となります。

業務知識

もう一つ、この事例では「業務知識」スキルも求められています。

請求書発行や消費税に関する知識がなければ、さきほどの会話は誤ってしまったかもしれません。

請求書は対外帳票(他社に送る帳票)のため、印字切れやレイアウト崩れは信用問題に関わりかねません。

実際に印刷した紙などでレイアウトの最終確認を取らず、本番稼働後にトラブルになったSEもいます。

また、例えば消費税の端数処理(0.45円などの端数が出たときに消費税0円にするか1円にするかなど)もトラブルになりやすく、要件定義時に明確に決める必要があります。

上流工程のSEに必要な4つのスキル

まずは具体的な事例を見てもらいました。

ここからは、事例も踏まえながら基本的な4つのスキルを説明していきます。

[上流工程に必要な4つのスキル]

  1. コミュニケーション
  2. 業務知識
  3. 関係者のとりまとめ
  4. 広く浅いシステム知識

上流工程は、進捗管理などのプロジェクト管理力など様々なスキルが求められます。

しかし根本的に重要なものは上記4つに集約されます。

以下、各スキルの内容を説明していきます。

コミュニケーション

まず上流工程にかかわる上で必須となるのが、コミュニケーションです。

プログラマーは一日誰とも話さなくとも、仕事はできます。

優れたコーディングをし、テストを繰り返して品質を高めることができれば、人と話すことは重要ではありません。

しかし上流工程では、顧客となるユーザから要求・要件をヒアリングすることから始まり、プログラマーに設計書を渡して内容を説明する、協力会社や下請け会社と開発者手配・管理の打合せをする、などコミュニケーションを取ることが求められます。

ここでいうコミュニケーションは、饒舌に話せることや、ユーモアたっぷりに話せることとは違います。

物静かでも、口下手でもいいので、人の話をしっかり聞け、適した回答をすることが上流工程では求められます。

もちろん、超上流工程のIT戦略立案を始め、口達者に越したことはありませんが、必須ではありません。

私は人見知りする性格で、人と話すことがとにかく苦手でした。しかし上流工程の仕事をするうちに、徐々にコミュニケーションを取れるようになってきました。

今、コミュニケーションが満足に取れない人も問題はありません。

コミュニケーションで重要となるのは、人の話をしっかり聞くことができること、相手がほしいと思う回答を適切にできることです。

業務知識

業務知識があるとユーザとのコミュニケーションがよりスムーズとなります。

業務知識とは、例えば会計の知識、営業業務の一連の流れの理解、EC通販のマーケティング知識などを指します。

ユーザと要件定義を行うときなど、業務知識があればユーザの要件をつかみやすくなります。

業務知識がなければ、知らない専門用語や業務の流れがあるたびに、話を止め、どのような内容かユーザに聞く必要があります。

時間もかかりますし、ユーザの説明を誤解する可能性も出てきます。

プログラミング・テスト中に仕様変更が発生するのは、主にユーザの要件を正しく理解できなかった、ユーザの曖昧な言葉・要件を鵜呑みにして質問しなかった、などが原因で起きます。

業務知識があれば、そのような問題を低減できます(ユーザがそもそも気づいていない業務があったり、ユーザの説明下手で仕様変更が起きることもありますが・・・)。

SEは営業・経理などの業務を実際にしたことがないため、せめて知識を身につけようと勉強する人が多くいます。

知識習得のため簿記2級などの資格を取得する人もいます。

関係者のとりまとめ

コミュニケーションにも通じますが、上流工程のSEには関係者とりまとめというスキルも求められます。

関係者とは、ユーザである顧客、自社のチームメンバー、協力会社や下請け会社の開発者、など多岐にわたります。

プロジェクト管理と呼ばれますが、進捗管理、課題管理、コミュニケーション管理など、関係者がシステム導入を円滑にすすめるための推進・調整も必要となります。

ただし上流工程SEに求められる取りまとめは、リーダーシップとは少し異なります。

関係者をぐいぐい引っ張っていく、優れたプレゼン力で皆を統率していく、そういった力があれば望ましいですが、実際のSEはほとんどの人がそのような力を持っていません。

プログラマーからSEになった人も多く、どちらかと言えば控え目な性格が主流を占めます。

SEはユーザの要望をヒアリングしてシステム導入することが多く、自らの意見を強く押すというよりも、相手の話を聞いて解決策を提示していくことを求められます。

メモ

注意点として、大規模システム導入を行うSEや、ITコンサルタントは、自らの意見を強く提示する必要も出てきます。

相手の意見を取り入れ調整するだけでは、皆の意見がバラバラで意思統一できないことが多いためです。

超上流工程を担うITコンサルタントの場合は特に、今現在ではなく、企業のIT将来像を描く必要があります。

ユーザは必ずしも将来像を描けるわけではありません。顧客の要望が的を外していることも多々あります。

コンサルタントの価値は、誰よりも深く調査・検討し、自らが確信するプランを提示することです。

自身のプランに共感してもらうことで、関係者をとりまとめていきます。

広く浅いシステム知識

システム導入を行うSEには、高い技術力、システムに対する知識が求められるように見えます。

しかし実際は、研修以外でプログラミングをしたことがない、技術的なことはほとんど知らないというSEも多くいます。

上流工程SEは、システム知識よりも業務知識をもっている方がうまく行くことがあります。

システムに詳しいSEの場合、技術的な話を延々としがちです。

その結果、話が理解できないユーザから敬遠され、コミュニケーションに難が出てきます。

逆に業務に詳しいSEの場合、ユーザとのコミュニケーションが取りやすく、要望も適切にヒアリングできます。

自身は技術に詳しくなくとも、システムに詳しいプログラマーを取りまとめできれば、後はメンバーが対応してくれ、スケジュール管理等ができれば導入もスムーズになります。

異業種からの転職で、以前は経理担当をしていた、人事担当をしていた、という人がSEになることがあります。

彼らはシステム経験が一切ありません。しかし優秀なSEとして活躍する人も多くいるのは、そのような事情があるからです。

ただ、元経理、元人事担当であったとしても、SEになってからは必死に勉強しています。

システムを知らないとしても、IT用語が分からなければプログラマーと話ができません。

ユーザからネットワークのことを聞かれた際に何も答えられません。

そのため上流工程SEに必要になるのは、深いシステム知識ではなく、広く浅い知識となります。

ユーザやプログラマーとコミュニケーションが取れるだけの幅広い理解が必要です。

メモ

高い技術力を持っていたり、システム知識に優れているのも大切なことです。

業務知識もシステム知識も深く持っているのが最も良いことですが、まず上流工程SEに求められるのは業務知識であることは覚えておいてください。

上流工程SEに必要なスキルがない場合

上流工程SEに必要なスキルとして、基本的なスキルを4つ挙げてきました。

「私は一つもスキルがない」「人と話すのは苦手で無理」という人もいると思います。

私がまさにそうでした。

下請けPGから上流工程を目指した際、人見知りの性格、業務知識一切なし、人のとりまとめも苦手、特定のプログラム言語・技術しか知らない、という状況でした。

必要なスキルがない場合、上流工程を目指すのは止めたほうがいいでしょうか。

そんなことはありません。私も失敗続きのキャリアでしたが、下請けPG→中堅企業SE→大企業社内SEなどを経て、今では年収1837万円のITコンサルタントになっています。

幸い、今はスキルがなくとも上流工程SEに採用・育成しようとの風土は、IT業界全体にあります。未経験でも採用されやすいのです。

転職してから経験を積むことで、スキルは知らず知らず身につきます。人見知りの私も、今はコミュニケーションを難なく取ることができます。

しかし、いきなり転職を検討するのはハードルが高いのも事実です。

また上流工程SEに限らず、自分にもっと合った仕事がないか気になると思います。

そういった方には、今の会社で働きながら他の会社や仕事内容を知ることができ、スキルアップや収入アップにつながる副業をおすすめしています。

副業で月10万円アップとスキルアップを図る

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しかも、数年のプログラミング経験やSE経験があれば、時給2500円クラスの案件は問題なく行えるのです。

ちなみに平日2時間ずつ時給2500円の副業をすると、月10万円の収入アップになります。

煩わしさがなく自宅で確認できるので、気軽に登録してみて、どのような副業があるか見てみることをおすすめします!

エンジニア派遣の「パーソルテクノロジースタッフ」

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