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転職活動手順

上流工程転職の面接対策

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面接対策

上流工程を目指す転職では、面接時に何に気をつけるべきでしょうか。

それは会社のタイプごとにスタンスを変えることです。

SIer、ベンチャー、事業会社(社内SE)、外資系企業、それぞれで面接時の話し方が大きく異なります。

例えばベンチャー企業では、少し恥ずかしいくらいオーバーな表現を使うだけで、大幅に面接が通りやすくなります(理由はこの後説明します)。

一方、外資系企業やコンサルティング会社では、オーバーな表現、感情的な表現を使うとマイナス評価されることがあります。

採用担当もしていた私の経験も踏まえ、詳しく綴っていきます。

転職時の面接とは

自身で直接、もしくは転職エージェント経由で求人に応募すると書類選考が行われます。

就職活動と異なり、転職時の面接はそこまで構える必要はありません。

なぜなら、中途採用では書類選考時に候補をある程度絞り込むからです。

書類が通った時点で、候補者が数名に絞られていることも多いのです。

1名のみ採用される場合も、前回までにお伝えした情報収集、自己分析とキャリプラン作成、職務経歴書作成がきちんとできていれば、面接を恐れることはありません。

情報収集や自己分析がきちんとできている人はあまりいません。一本心の通った自己分析やキャリアプランがあると、多少たどたどしい話し方をしていても好意的に受け取られ、他の候補者より優位に立てます。

ただし面接で最も注意することは、SIer、ベンチャー、事業会社(社内SE)、外資系企業、それぞれで話す内容・言葉を変える必要があるということです。

志望動機や退職理由などの説明の仕方など、基本的なことも含めながら面接対策をお伝えしていきます。

面接の方法

中途採用の面接も、就職活動の面接と基本的には同じです。

1回の面接につき、30〜60分ほど1名もしくは数名の面接官と話します。

面接回数は企業によりますが、中小企業やベンチャーで1〜2回、外資系やSIerで3回前後、大企業は3〜4回が一般的です。

応募者数人でのグループ面接はほぼなく、応募者1名に対し面接官が複数となります。

また服装は、ベンチャー企業や、ファッション業界など一部を除き、スーツで望むのが無難です。

就職活動との大きな違いは、就職活動では「就社」が問われますが、転職では「就職」が問われるということです。

なぜこの会社に入りたいか、についても重視はされます。

しかし転職では「将来どんな職(仕事)をしたいか、そのためになぜ今この会社に入りたいか」が重要で、面接時に質問が集中します。

※即戦力を求めている時や、該当領域の経験が長い応募者の場合は、志望動機よりもスキル・経歴を中心に確認されます。しかしこれから上流工程を目指す人は、未経験領域への転職となるため、今後活躍できるかどうか、キャリアプランをきちんと立てているかが問われます。

志望動機や退職理由などの伝え方

面接では、主に過去の経歴、志望動機、退職理由などに時間が割かれます。

ここは自己分析やキャリプラン作成、職務経歴書作成時に考えたことを話します。

※以下、以前お話した内容を参考までに再掲載します。志望動機や退職理由の効果的な例も記載しています。

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気をつけることは、職務経歴書に書いたこととズレがあってはいけないということです。

過不足なく説明することです。

例えば職務経歴書に開発規模20人月と書いていて、口頭で10人月と説明すると、書面に嘘を書いているのかと疑念をもたれます。

残念ながら世の中の職務経歴書や面接では、自分をよく見せるための嘘や誇大表現が横行しています。

人事部の担当者はそれをよく知っていますので、ちょっとした記述ミスや口頭説明の誤りにも敏感に反応してしまうのです。

また、職務経歴書に書いていないことを詳細に説明すると、面接官は混乱します。

現場マネージャや部長が面接官をするときは、履歴書や職務経歴書を頼りに質問することが多くなります。面接に慣れていないため、書面に書いていないことを説明されるとついていけなくなるのです。

職務経歴書に書いてあることを、詳細に説明することは良いことです。しかし書面に書いていない、面接用の特別な説明は、基本的に不要です。

そう考えると面接も少し気楽になると思います。今まで考え、まとめてきたことを噛み砕いて説明していけばいいのです。

これはコミュニケーションが苦手な人、面接時に上がってしまう人にも有効です。

※ただし、書いてあることを棒読みしたり、書いてあることを1字1句同じように話すのは望ましくありません。あくまで面接は人と人とのコミュニケーションです。職務経歴書を丸暗記する必要はなく、多少話が飛んだり、たどたどしいくらいの方が好感をもたれます。

ここまでは基本的な対応となります。

上流工程を目指す転職で重要となるのは、ここからです。

それでは、SIer、ベンチャー、事業会社(社内SE)、外資系企業、それぞれの面接の話し方について触れていきます。

SIerの面接

まずSIerの面接ですが、比較的オーソドックスな対応で問題ありません。

今までお伝えしてきたとおりに対応すれば、面接で落とされることは少なくなります。

SIerの面接で注意があるとすると、あまり奇をてらったことは言わず、淡々と話すほうが好感を持たれるということです。

SIerは堅めの社風が多く、堅実にシステム導入を推進できる人が好まれます。

システム導入完了→売上につながっていくため、突出した成功よりも、とにかく無事にシステムカットオーバーすることが会社として重要だからです。

これらを踏まえると、品質や納期への意識が高いことをアピールするのは効果的です。

プログラマーの立場でもいいので、バグを見つけ潰すのが得意、テスト設計で品質を大幅に向上させたことがある、スケジュール遵守のため○○を心がけている、といった内容を盛り込みます。

またSIerは大規模プロジェクトを手がけることも多いため、多くの関係者を調整する素養があるかも見られます。

人柄が良いとよく言われる、開発メンバーからよく頼られる、後輩にプログラムを教えるのが好きなど、ちょっとしたことでもサラリと一言付け加えると、意外と面接官の印象に残ります。

ベンチャー企業の面接

ベンチャー企業の面接は、SIerなどとは一線を画すと思ってください。

基本的にベンチャーは、勢いと元気さを求めます。

情熱があり、思い込んだらそれしか見えないようなタイプのほうが好まれます。

これは面接も同じです。とくに控え目な性格の人は、普段の倍くらいの声の大きさと強引さでちょうどいいくらいです。

面接官についても、良くも悪くも個性的な人が多くいます。

そんなベンチャー企業の面接ですが、少し恥ずかしいくらいオーバーな表現を使うのがポイントです。

例えば「御社のパッケージ製品の技術力に惹かれて応募しました」ではなく、「御社のパッケージ製品を触った瞬間、高い技術力と画面デザインに驚き感動しました。社長のブログも全て見ています。ぜひ御社で働いてみたいです」くらい話すほうが評価が高くなります。

なぜかというと、ベンチャー企業は成長のスピードが早く、冷静にゆっくり動くタイプよりも、思い込みでもいいのでまず行動してやり抜くタイプのほうが望ましいからです。

実際、勢いと情熱で突き進む性格や、ちょっとオーバーな言葉を発するくらいのほうが、成果をあげている人が多かったのは確かです。

またベンチャーは、社長や役員の一言で採用・不採用が決まりやすいところがあります。

私がベンチャー企業で採用担当をしていた頃、経歴もなく、面接時も支離滅裂なことを話していながら、「この会社の製品に惚れ込んでます。一生添い遂げたいです」との一言だけで採用された人がいました。

3ヶ月に1回のペースで7回以上転職を繰り返していた人で、話している内容も嘘っぽく、面接官全員が不採用と判断しました。

しかし同席していた社長が気に入ってしまい、即採用です。

その人は・・・入社1ヶ月で欠勤が続くようになり辞めていきました。

自分が本当に思っていないことは、面接時に話すべきではありません。お勧めもしません。

転職することが目的ではなく、実現したいキャリアプラン、働きたい仕事、家族とのプライベート充実、それらに近づくために転職するのです。

ただベンチャー企業では、自身が思っている以上に強くアピールしていかないと、不当に低い評価を受けてしまいます。

ちょっと恥ずかしいと思うくらいの表現も用いながら、自身が正当に認められるような面接を心がけてください。

ちなみに誤解のないよう、ベンチャー企業の中には堅実かつ保守的な会社もあります。

営業ではなく技術力を売りにする会社では、入社したら思った以上に保守的でびっくりした、という人も多くいます。

どのような社風かは、面接の雰囲気ですぐ分かりますので頭の切り替えが必要です。

もし応募前に社風を知りたい時は、転職エージェント担当者に聞けば教えてもらえます。

事業会社(社内SE)の面接

小売や製造業などの事業会社(社内SE)の面接ですが、前述のSIer面接と傾向は似ています。

IT業界は、比較的新しいことや勢いを重視する業界です。

しかし事業会社は、一般的に、IT業界より保守的です。

奇をてらった感じや、性格が軽そうと思われるよりも、真面目で穏やかなタイプが好まれます。

事業会社(社内SE)の面接ならではの注意点は、面接官はITに詳しくないことが多いということです。

システム部門のマネージャ・部長で、かつシステム経験が長い人が面接官をするときはいいのですが、人事部や役員が面接官に混ざっている場合、ITの専門用語はできるだけ避けることがポイントです。

また現場マネージャ・部長であっても、システム経験が豊富ではないことがあります。

事業会社では商品企画や工場管理などをしていたマネージャが、人事異動により、システム未経験者のままシステム部門マネージャ・部長となることがあるからです。

社内SEの面接では、特に丁寧に噛み砕いて説明する、専門用語はできるだけ避けることを心がけてください。

また履歴書や職務経歴書に書いている順番で説明すると、面接官の混乱が少なくなり、話がスムーズに進みやすくなります。

ITエンジニアの面接に慣れていない面接官は、履歴書・職務経歴書をなぞるように見ながら、質問することを考えるためです。

職務経歴書等に書いていないことを長々と話したり、書いてある順番を変えて説明すると、混乱してしまい険しい顔になってしまいます。

ITコンサルティング会社の面接

ITコンサルティング会社の面接は、オーバーで感情的な表現は用いず、できるだけ簡潔に話をまとめることがコツです。

「嬉しい」「楽しい」などの感情表現を使うと、子供っぽいと感じる面接官も多くいます。

ビジネスライクに、ドライに話すくらいのほうが評価されます。

また、長々と冗長に話すと、それだけで論理的に話せない、頭が悪いと判断する傾向にあります。

最初に結論を話し、それから結論に至った根拠を話します。例えば「私はITコンサルタントになることを目標にしています。理由は3つあります。○○と△△、××の理由からです」など。

少なくとも、結論を最初に一言で言い切ることだけは必要です。

外資系企業の面接

外資系企業は、ITコンサルティング会社の面接と対策は似ています。

ただ若干違うことは、オーバーな表現は好まれるということです。

特にアメリカ資本の企業で顕著ですが、身振り手振りのジェスチャーも交えながら、少し強めにアピールすると評価されやすくなります。

逆にヨーロッパ系の企業では、控え目なほうが評価されることもあり難しいところです。

会社の社風は外からでは分かりにくいため、外資系企業に強い転職エージェントに聞くのをお勧めします。

ちなみに外資系企業では英語が重視されますが、絶対ではありません。

英語ができない人が転職することも多くあります。

今、英語力がなくとも、転職後に英語を学び身につけていくことも可能です。

※ただし外資系企業では、英語ができないと評価が悪くなりがちです。ボス(上司)が外人のときは英語が必須です。入社してからでもいいので、必死に勉強することが求められます。

外資系のITコンサルティング会社では、英語ができない人も多くいますが、そこまで問題にならないこともあります。

英語力よりも、プロジェクト推進力や、案件を獲得できる営業力のほうが評価されやすいためです。

ただ英語もできると、国外も含めたグローバル案件に関わりやすくなります。

アメリカやヨーロッパなどへ出張したり、様々な国の同僚と仕事することができ、グローバルで活躍していく道が開けます。

内定と入社前交渉

面接を通過すると内定となります。

その後、給料想定などを記載した条件書が提示されます。

この時に給与交渉をする人もいますが、個人での交渉は不利になります。

できれば転職エージェント経由で応募し、転職エージェントに交渉を代行してもらうことが望ましいです。

なぜなら、今や中途採用は転職エージェントなしでは成り立たないためです。

関係を良好に保つためにも、企業側は、転職エージェントからの交渉を検討せざるを得ません。

個人の交渉では、断られたり年収50万円アップが関の山ですが、転職エージェント経由では年収100万円以上アップすることもあります。

入社前交渉が終わると、働いている会社に退職意思を伝え、引き継ぎ・退職していきます。

そしていよいよ新しい会社に入社です。

数年後、転職してよかったと思えるよう、この転職手順が少しでも参考になれば幸いです。

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